もう恋は。

ほわわわわ〜ん




俺    「・・・・・・えへへ」




かしゆか「なによ、にやにやしちゃって。」




俺    「え、にやにやしてました?」




かしゆか「してるよー。高知きてからずっとしてるじゃん。」




俺    「そうかなあ」




かしゆか「何かあった?」




俺    「あー、アレですかね、前の彼女が高知に住んでて、なんか遠い土地の同じ空気を吸ってるんだあと思うと、ちょっと面白いなあ、と」




かしゆか「ふーん」




俺    「結構長いこと付き合ったんですよ。今考えるとウソみたいな時間でしたねえ」




かしゆか「別に聞いてないし。」




俺    「昼間はずっとそのこと考えてましたねえ。あ、怒りました?」




かしゆか「べつにー」




俺    「でもね、本当ににやにやしてるのは、今日のかしゆかさん、とてもいい笑顔でライブしてるのが見れたからなんですよ」




かしゆか「え?」




俺    「すごい近くで今日のライブ見れたんだけど、すごい楽しそうに歌って踊ってるかしゆかさん見たら、ライブ終わった後もずっとかしゆかさんのこと考えてて」




かしゆか「そ、そうなんだ。」




俺    「うん、だからライブ中もライブ終わった後も、ずっとかしゆかさんのこと考えてて、前の彼女のこと、忘れちゃって。それでにやにやしてたんですよ」




かしゆか「な、なんだ。そうだったんだ」




俺    「それにかしゆかさん、俺見つけて結構こっち見てたでしょ。ちらちらと。」




かしゆか「それは自意識過剰なだけかなあ」




俺    「あはは。だから、やっぱ俺、かしゆかさん好きなんだって再確認できたんですよ。」




かしゆか「・・・はいはい! 恥ずかしこと言わないの!」




俺    「・・・ちょっと心配しました?」




かしゆか「全然っ!」




俺    「えへへ(照れてる照れてる」




俺    「(実は連絡したんだけどシカトされたんだ、ってのは黙っておこう)」




かしゆか「ん、なんか言った??」




俺    「あ、いやいや別に! あははははは・・・」