シンデレラクリスマス
ほわわわわ〜ん
俺 「ねぇねぇ樫野さん」
かしゆか「(あみあみ)なにー?」
俺 「・・・・・・お誕生日おめでとうございます」
かしゆか「(あみあみ)ありがとー」
俺 「結局、お誕生日もクリスマスもお互いお仕事あったから一緒にお祝いできませんでしたね」
かしゆか「(あみあみ)そうだねー」
俺 「でもあとでお誕生日プレゼントは渡しますね」
かしゆか「(あみあみ)ありがとー」
俺 「・・・・・・かしのさん」
かしゆか「(あみあみ)ん?」
俺 「さっきから何を夢中で編んでるんですか?」
かしゆか「(あみあみ)ないしょー」
俺 「むー」
かしゆか「(あみあみ、あみあみ)」
俺 「ピンクの毛糸ですね」
かしゆか「見ちゃダメー!」
俺 「むむー」
かしゆか「(あみあみ、あみあみ)」
俺 「・・・・・・誰かにあげるの?」
かしゆか「(あみあみ)ないしょー」
俺 「ないしょばっかですね」
かしゆか「(あみあみ、あみあみ)」
俺 「ピンクの毛糸だから、あ〜ちゃんにあげるのかな?」
かしゆか「(あみあみ、あみあみ)」
俺 「・・・・・・」
かしゆか「(あみあみ、あみあみ)」
俺 「・・・・・・・・・」
かしゆか「(あみあみ、あみあみ)」
俺 「・・・・・・・・・・・・」
かしゆか「(あみあみ)よしっ!・・・・・・ねぇねぇ」
俺 「(むすっ)なんですか?」
かしゆか「目つむって」
俺 「えっ(どき)」
かしゆか「早く目つむって」
俺 「え、な、なんで目つむるの?(どきどき)」
かしゆか「いいからつむって」
俺 「わ、分かりました(まぶたを閉じる)」
かしゆか「えへへー」
俺 「(どきどき……まさか……)」
かしゆか「ねぇねぇ、近づいていい?」
俺 「え、えぇぇええ!?・・・・・・いいです・・・けど・・・・・・(どきどきどき)」
かしゆか「目開けちゃダメだよ。恥ずかしいから」
俺 「(どきどきどきどき・・・・・・うわぁ、かしのさんが近くに・・・いい匂いが近くに!?)」
かしゆか「えいっ!(ずぼっ)」
俺 「・・・・・・えっ?(頭をさわりながら)」
かしゆか「へへへー、目開けていいよ」
俺 「ピ、ピンクの毛糸の帽子・・・」
かしゆか「あんまうまくないからじろじろ見ちゃダメだよ!」
俺 「俺が最近、ピンクのiPhoneカバーとかイヤホンとかつけてるのちゃんと見てたんですね」
かしゆか「そうそう」
俺 「でもピンクの帽子はちょっとハデ過ぎじゃ・・・」
かしゆか「ありがとうは?」
俺 「ありがとうございます」
かしゆか「よしよし」
俺 「(どきどき)」
かしゆか「ねぇねぇ」
俺 「(どきっ)はい」
かしゆか「キスすると思ったでしょ?」
俺 「え、い、いや、そんなことは思っててててないですよ!?」
かしゆか「顔真っ赤だよww」
俺 「むー」
かしゆか「くすくすくすwww」
俺 「・・・・・・かしのさん」
かしゆか「な〜に〜??(俺の真っ赤な顔を覗き込んで)」
俺 「来年は一緒に、お誕生日とクリスマス、お祝いしましょうね」
かしゆか「うん、ぜったい一緒に祝おうね」